海外で子供を日本語補習校に行かせているけど、大変なので、やめさせようかなと思っている。
補習校をやめさせて大丈夫かな?やめさせたらどうなるか不安。。。
補習校、大変ですよね。お疲れさまです!
前回の記事でご紹介したように、わが家の娘は、小学 1 年生から通い始めて、小学 3 年生の 1 学期でやめました。
補習校をやめた理由については、こちらにまとめています。
この記事を書いている 2023 年 11 月時点で、やめてから約 1 年 5 か月になるのですが、その後、どうなったのか?
この記事では、「補習校をやめてから、良くなったこと・悪くなったこと」、そして「悪くなったこと」に対しては、それをどのようにカバーしているのか、についてもまとめました。
「補習校をやめたらどうなるのか不安」というのは、知らないことによる不安も大きいのではないでしょうか。
そこで、補習校をやめることに不安を感じている方が、こちらを読んで、少しでも不安を解消し、新たな解決策を見つけることができれば嬉しいです。
補習校をやめて良くなったこと
① 子供のペースに合わせて学習を進められるようになった
補習校は、日本の学校と同じスピードで進めるので、子供によっては、速すぎたり、遅すぎたりと、全ての子供にぴったりのペースで進めることはできません。
わが家の場合、習い事で欠席しがちだったので、欠席した分のフォローは宿題の前にやらなければならず、一週間の中でやるのが大変でした。
逆に、算数については 、1 学年先取りで進めていることもあって、補習校ではわかっていることをもう一度やらなければならず、限られた時間の中でやるには非効率でした。
それに、補習校の宿題やフォローを優先していると、それまでやっていた先取り学習や他の発展学習までは、なかなか手が回らなくなりました。
先取り学習や発展学習の時間が取れないことも、私にはストレスでした。
補習校をやめてからも、算数は引き続き先取りで進め、その他の教科は、通信教育を併用して、できるだけ日本の学校の進捗に合わせるようにしています。
でも、毎週の補習校のタイムリミットがないので、習い事や行事などでできなかった分は、後でまとめてやるなど、調整しながら、マイペースに進められています。
自分でどんどん進められるのがいい!
と娘も言っています。実際は、言うほど進められていないですが(笑)
具体的な家庭学習の進め方については、今後ご紹介していきますね。
② プレッシャーから解放された
宿題のプレッシャー、テストのプレッシャー、毎週土曜日の早起きのプレッシャー、長距離運転のプレッシャーがなくなって、
家族全員、精神的に解放されましたー!!!
これが一番大きいかもしれない(笑)
ほんっと大変だったんですもん!特に、親が(笑)
補習校に入る前から、ずっと家庭学習は続けていたので、私にとっては、家で教える方が全然楽です!
中学受験ママはもっと大変なんだろうな。。。
③ 自分の意思で勉強するようになった
宿題やテストを強制されることによって、一時は、勉強が嫌いになりかけていた娘でしたが、強制されなくなると、自分の意思で勉強しようと思うようになりました。
人は生まれながらにして、「自分の行動は自分で選択したい」という欲求を持っています。
ところが、自分の行動を他人に決められることで「選択の自由が奪われた」と感じ、反発したくなり、自由を回復しようとします。
この心理現象を「心理的リアクタンス」というそうです。
心理的リアクタンスは、1966 年にアメリカの心理学者であるジャック・ブレーム(Jack Brehm)氏によって提唱された理論です。
「早く宿題をやりなさい」と言われたことで、宿題のやる気を失ってしまうというのは、心理的リアクタンスなのです。
だから、「早く宿題をやりなさい」と言わなくなったことで、逆に、自分の意思で勉強するようになったんですね。
日本の勉強が現地校の勉強に役立ったり、いろいろなことを知る楽しみを感じたりすることで、娘自身が日本の勉強をやるメリットを実感しているようです。
補習校をやめて悪くなったこと
① 家族以外と日本語を話す機会が少なくなった
わが家は、駐在員がほとんどいない地域に住んでいるので、あまり日本人と知りあう機会がありません。
公園やお店で日本人と偶然出会うことはほとんどないので、補習校や日本語学校などに入っていないと、なかなか日本人と友達になることは難しいです。
補習校で仲良くなった友達は、家が遠かったし、駐在期間を終えて本帰国してしまいました。
週末は、ダンスか勉強か外出で、なかなか遊ぶ時間もないんですけどね。
幸い、国際結婚家庭の友達は近くに少しいるので、イベントのときに集まったりはしていて、ときどきは、家族以外と日本語で話す機会を持つことができています。
英語ばかりの環境になると、日本語を話さなくなるのでは?
と思うかもしれませんが、夫も私も日本人なので、家庭内では日本語で話しています。
また、月に 1 回くらいは、日本にいる夫や私の両親とLINEで話しています。
娘の日本語の発音は、ネイティブの日本人らしい発音だし、カタカナ語と英語を正しく使い分けているし、過度なルー語にもなっていないと思います。
相手によって、日本語と英語を使い分けることもできています。
関西弁の日本人ママもいるから、関西弁もわかるよ!
9 歳までに、十分な日本語環境があったので、基本的な日本語は身についているのだと思います。
ただ、物事を順序よく説明したり、敬語を使ったりする機会はないので、ときどきオンラインレッスンなどをやった方がいいかなと思っています。
② 発表会や運動会を体験できなくなった
補習校の醍醐味である、発表会や運動会などの学校行事については、やはり家庭では再現できないですね。
やはり行事については、一度だけでも、補習校で体験しておくのがいいですね。
コロナ禍で、大きな行事を体験できなかったのが悔やまれます…(;_;)
理科の実験や観察については、実験キットや身の回りのものを使って、できる範囲で頑張っています。
いろいろ準備したり、時間を確保したりするのは大変ですが、体験学習を取り入れると、楽しく効果的に学べますよ。
③ 文章を書く機会がなくなった
補習校では、毎週のように文章を書く宿題が出されていたので、強制的に書く機会があったのですが、強制力がないと、なかなかやらせるのは難しいなと思います。
市販の作文ドリルも買ってみましたが、なかなかそれまで手が回りません。
一言日記は書くことにしているのですが、習い事で時間がないので、できるときに書くという状況です。
長文の作文を書く時間は取れないのですが、普段の漢字練習では、漢字だけを書くのではなく、一文で書くようにして文の作りや言い回しに触れられるようにはしています。
また、短い俳句や短歌などは、気づいたときに作ってみたりしています。
夏休みは、時間があったので、通信教育や作文ドリルもやってみました。
今後、その体験レポートもブログに書いていきますね。
④ 学習の進捗が遅れがちになった
補習校のタイムリミットに追われず、マイペースに進めている分、習い事などで忙しくなってくると、学習の進捗は遅れてきました。
高学年になってくると、現地校でも宿題やテストが増えてくるし、習い事の時間はどんどん増えるし、日本の勉強も難しくなってくるので、短時間では進めないし、、、
まさに、時間との勝負!!
そもそも、現地校と日本の勉強と習い事、全てをハイレベルで維持するのは、かなり難しいチャレンジです!
今のところは、遅れた分は、夏休みなどの長期休みに挽回するという対応で、遅れ気味ながら、なんとかついていっています。
算数については、まだ『先取り貯金』が効いているので、先取りしておいて本当によかったなと思っています。
どこまでできるかわかりませんが、これからもチャレンジしていきます!
まとめ
補習校をやめたことで、少なからず、できなくなったことはあります。
でも、海外で育つ子供にとって、日本語や日本の勉強だけが全てではありません。
現地校の勉強や習い事、好きなこと、その子にとって日本語よりも大切なことがあるかもしれません。
もちろん、「高度バイリンガル」を強みにして伸ばしていきたいということであれば、それに注力するのも良いと思います。
あるいは、日本に帰国して受験しなければいけないということであれば、そちらを優先しなければならないかもしれません。
わが家は永住組で、日本の受験は必須ではないのですが、日本語は「母語」なので、母語は年齢相応に育てていきたいし、万が一、帰国して受験しなければならない状況になったときに、ある程度対応できるようにしておきたいと思っています。
ですが、大きなストレスを抱えながら補習校を続けていくのは、とてもしんどいもの。。。
補習校に通うことだけが唯一の方法ではないと思うのです。
わが家の場合は、補習校をやめたことによって、学習レベルは多少下がったけれど、勉強に対するモチベーションは取り戻すことができ、家族全員のストレスが軽くなりました。
その子にとっての優先順位と将来の環境をよく見据えて、多少頑張りつつも、家族にとって一番幸せな形を見つけられたらいいですね。
補習校に通わなくても、家庭でできることや、オンラインなどのサービスを活用して必要な力をつける方法を、これからシェアしていきたいと思っています!
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